Spec cPL™検査 Spec fPL™検査

膵炎における高い感度と特異性

 

診断されていない膵炎症例はもっと多いかもしれません

 

膵炎は犬、猫ともによくみられる疾患ですが、臨床兆候、身体検査およびルーチンの検査所見も非特異的であることが多く、しばしば診断が困難とされています。
様々な報告からも実際の膵炎の発生率に比べて、診断されている率が低いと考えられます。

 

 
シグナルメント中齢~高齢、性差なし
シュナウザー、ヨークシャーテリア、プードル
しばしば肥満
中齢~高齢、性差なし
シャム
しばしば体重減少
発生率多様な疾患症例の剖検結果、64%に急性または慢性膵炎の組織病変が認められた。*1剖検に供された67%の症例に、死因にかかわらず組織学的な膵炎が認められた。臨床的には健康な猫の45%に組織学的な膵炎が認められた。*2
リスク要因薬 剤: 臭化カリウム、アザチオプリン、フロセミド、テトラサイクリン、アスピリン、サルファ剤、L-アスパラギナーゼ、鉛中毒
食 餌: 高脂肪食、無分別な食餌
高脂血症、高カルシウム血症、甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症、鈍的外傷など
薬 剤: 有機リン化合物
感染症: Toxoplasma gondii, 膵蛭、肝吸虫、ウイルス- FIP、ヘルペスウイルス
食 餌: 猫では高脂肪食は指摘されていない。
高トリグリセリド血症、高カルシウム血症、鈍的外傷など
臨床兆候食欲不振、嘔吐、腹痛、脱水、下痢、衰弱など沈鬱、食欲不振、脱水、体重減少、黄疸、嘔吐、発熱、腹痛、下痢、触知可能な腹部腫瘤など

*1. Newman S, Steiner J, Woosley K, et al. Localization of pancreatic inflammation and necrosis in dogs. J Vet Intern Med. 2004; 18(4); 488-493
*2. De Cook HE, Forman MA, Farver TB, Marks SL. Prevalence and histopathologic characteristics of pancreatitis in cats. Vet Pathol. 2007; 44(1): 39-49

Spec cPL™/Spec fPL™の参考基準・解釈

 

こんな時には膵炎を疑う必要があります

  • 嘔吐、食欲不振、腹水がみられるすべての犬
  • 無気力、食欲低下、脱水、体重減少、嘔吐、下痢がみられるすべての猫

 

上記の症状、リスク要因がある場合:

Spec cPL™/Spec fPL™は、膵炎の検査として病理組織検査に次ぐ高い信頼性をもち、感度および特異性に優れています

 

病理組織学的評価が犬/猫の膵炎診断のゴールドスタンダードですが、膵炎の病変は膵臓の一部に局在していることが多いため、検出が難しい場合もあります。
アイデックス検査サービスでご提供しているSpec cPL/fPLは、臨床現場で簡便に利用できる膵炎のマーカーとして、現在最も高い信頼性で世界中で広く利用されています。

 

犬の膵炎におけるSpec cPLと他のマーカーとの感度および特異性の比較

 

 

猫の膵炎におけるSpec fPLの感度および特異性

感度:総合67% … 中程度から重度の膵炎で100%、軽度の膵炎で54%
特異性:総合91% … 健康な猫で100%、症状があるが組織学的に正常な膵臓の猫で67%

検査依頼方法

 

 検査項目必要検体量保存方法所要日数
犬膵特異的リパーゼ (Spec cPL)
血清0.2 ml冷蔵または冷凍1~2日
Spec cPL、コバラミン、葉酸セット血清0.7 ml
Spec cPL、c-TLI、コバラミン、葉酸セット血清0.8 ml
猫膵特異的リパーゼ (Spec fPL)血清0.2 ml
Spec fPL、コバラミン、葉酸セット血清0.7 ml
Spec fPL、f-TLI、コバラミン、葉酸セット血清0.8 ml7~10日*

*セットに含まれるSpec fPL、コバラミン、葉酸は結果を1~2日でご報告いたします