IDEXX RealPCR™ 検査

リアルタイムPCRによる感染症の検査

 

アイデックスRealPCRなら、リアルタイムPCRのテクノロジーを日常の感染症検査にご利用いただけます。
今まで困難であった様々な病原体の検出も容易に可能です。迅速で正確性が高く、低コストなリアルタイムPCRを日常の診療における治療方針の決定にお役立てください。

 
RealPCR™ Tests

リアルタイムPCRと従来のPCRとの違い

 

  •  電気泳動を行わずに増幅を検出 ⇒ コンタミネーションの危険性が少ない
  •  何回目のサイクルで増幅が検出されたかを見る ⇒ 検体中のDNA量を定量できる
  •  人の眼による確認ではなく、機械による測定なので客観的

 

PCRとは
ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略称で、DNAやRNAの特定の部分をDNAポリメラーゼで増幅し、検出・分析する技術。分子生物学の研究や感染症、遺伝性疾患、腫瘍の検査などに広く利用されている。

リアルタイムPCR法とは
コンピューターにより自動化された閉鎖系の装置により、PCR増幅産物をリアルタイムでモニタリングし、解析する技術。

RealPCRご利用のメリット

 

  • ご利用しやすいパネル(セット
    除外診断において複数の病原体の有無をひとつづつ検出していくことは現実的ではありません。そこで、発生頻度が比較的高い疾患については、複数の病原体を一度に検査できるパネルでのご提供していますので、病原体を見逃すリスクを低減できます。また一般的なPCRの単項目にくらべて非常にご利用頂きやすい価格設定になっています。
  • 豊富な単項目
    血清学的検査や鏡検では検出や診断が困難な病原体についても、単項目として豊富なメニューをご用意いたしました。
 

犬下痢パネル

  • 犬腸管コロナウイルス(CECoV)
  • 犬ジステンパーウイルス(CDV)
  •  犬パルボウイルス2(CPV2)
  •  Clostridium perfringens enterotoxin A(クロストリジウム・パーフリンゲンス エンテロトキシンA)
  •  Giardia spp.(ジアルジア)
  •  Cryptosporidium spp.(クリプトスポリジウム)
  •  Salmonella spp(サルモネラ)
  •  Campylobacter jejuni(カンピロバクター・ジェジュニ)
  •  Campylobacter coli(カンピロバクター・コリ)

 

利用の症例:

  • 頻回の水様便が認められる犬
  • 下痢と嘔吐がある
  • 便に血液や粘液、未消化のフードが混ざっている犬

 

猫下痢パネル

  • 猫コロナウイルス(FCoV)
  • 猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV)
  • Clostridium perfringens enterotoxin A(クロストリジウム・パーフリンゲンス エンテロトキシンA)
  • Giardia spp.(ジアルジア)
  • Cryptosporidium spp.(クリプトスポリジウム)
  • Salmonella sp(サルモネラ)
  • Trichomonas foetus(トリコモナス・フィータス)
  • Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)
  • Campylobacter jejuni(カンピロバクター・ジェジュニ)
  • Campylobacter coli(カンピロバクター・コリ)

 

利用の症例:

  • 頻回の水様便が認められる猫
  • 下痢と嘔吐がある猫
  • 便に血液や粘液、未消化のフードが混ざっている猫

 

犬呼吸器疾患(CRD)パネル

  • Bordetella bronchiseptica(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
  • H3N8犬インフルエンザウイルス
  • 犬ジステンパーウイルス(CDV)
  • 犬アデノウイルス2型(CAV-2)
  • 犬パラインフルエンザウイルス3型(CPIV-3)
  • 犬ヘルペスウイルス1型(CHV)
  • 犬呼吸器コロナウイルス(CRCoV)
  • H1N1インフルエンザウィルス
  • H3N2犬インフルエンザウィルス
  • 犬ニューモウイルス(CnPnV)
  • Mycoplasma cynos(マイコプラズマ・シノス)
  • Streptococcus equi subsp zooep idemicus
    (ストレプトコッカス・エクイ)

 

利用の症例:

  • 急性または慢性の咳、鼻汁、眼脂
  • 結膜炎、鼻炎、咽頭炎
  • 軽度から重度の肺疾患(X線所見の変化の有無にかかわらず)
  • 二週齢未満の子犬の突然死(ヘルペスウイルスー母犬の膣スワブを提出してください)

 

猫上部呼吸器疾患/猫結膜炎パネル

  • 猫ヘルペスウイルス1(FHV-1)
  • 猫カリシウイルス(FCV)
  • Chlamydophila felis(クラミドフィラ・フェリス)
  • Mycoplasma felis(マイコプラズマ・フェリス)
  • Bordetella bronchiseptica(ボルデテラ・ブロンキセプティカ)
  •  H1N1インフルエンザウィルス

 

利用の症例:

  • 急性上部呼吸器感染症を含む、すべての呼吸器疾患
  • 慢性結膜炎
  • 慢性鼻炎
  • 重度の眼疾患
  • 多頭飼育の家庭に新しい子猫を導入する前に、先住猫および新しい猫で

 

犬ベクター媒介パネル

  • Anaplasma spp(アナプラズマ)
  • Babesia spp(バベシア)
  • Bartonella spp(バルトネラ)
  • Ehrlichia spp(エールリヒア)
  • Hepatozoon spp(ヘパトゾーン)
  • Leishmania spp(リーシュマニア)
  • Neorickettsia risticii(ネオリケッチア・リスチシ)
  • Rickettsia rickettsii(ロッキー山紅斑熱)
  • 犬ヘモプラズマ(CHM)

 

利用の症例

  • 貧血、発熱等の急性症状を示す場合
  • 混合感染が疑われる場合
  • 血清学的検査で病原体が確認できない場合
  • 治療への反応を確認したい場合

 

猫ベクター媒介パネル

  • Anaplasma spp(アナプラズマ)
  • Bartonella spp(バルトネラ)
  • Cytauxzoon felis(サイトークゾーン・フェリス)
  • Ehrlichia spp(エールリヒア)
  • 猫ヘモプラズマ

 

利用の症例:

  • 貧血、発熱等の急性症状を示す場合
  • 混合感染が疑われる場合
  • 血清学的検査で病原体が確認できない場合治療への反応を確認したい場合

 

猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスパネル

  • FIPV(Ⅰ型)
  • FECV(猫腸コロナウイルス)

 

〈本検査について〉

  • 猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)パネルは特異性の高い特殊検査です。従って一般的なFIP診断のプロトコールによりFIPの疑いが強く持たれる症例に対して本パネルをご利用ください。本パネルではⅠ型FIPVのみを検出しており、Ⅱ型FIPVは検出しておりません。Ⅱ型FIPVはⅠ型FCoVと犬のコロナウイルスのリコンビナントであるⅡ型FCoVが変異したものです。アジアでは25%かそれ以上のFCoVがⅡ型であると報告されています(Sharif et al.,2010; An et al., 2011: Amer et al., 2012)。
  • 従来のFCoV PCRとの違い: 従来のFCoVPCR検査ではFCoVに共通する遺伝子を検出しており、FIPVに特異的な遺伝子の検出は行っておりません。これに対し、本FIPVPCRパネルでは、従来と同じFCoV PCRと同時にFIPVに特異的な変異点を検出するPCRを行い、それらの結果からバイオタイプの分類を行います。結果報告は、FCoV陽性または陰性に加え、FCoV陽性の場合、バイオタイプ分類として、FIPV、FECV、分類不能、検出限界以下のいずれかを報告いたします。

 

皮膚糸状菌

  • Microsporum spp.
  • Trichophyton spp.
  • Microsporum canis

 

利用の症例:

  • 皮膚糸状菌が疑われる犬猫
  • 感染していても病変がない場合もあることから、シェルターや多頭飼いの犬猫の健康診断に
  • ハムスター、フェレットなど感染報告が増加している小型ペットにも
  • 飼い主に症状が見られた場合の飼育動物の検査に

 

犬猫輸血ドナーパネル

犬輸血ドナーパネル

  • Anaplasma spp.
  • Babesia spp.
  • Bartonella spp.
  • Brucella canis
  • Canine Hemotropic Mycoplasma
  • Ehrlichia spp.
  • Leishmania spp.

 

猫輸血ドナーパネル

  • Anaplasma spp.
  • Bartonella spp.
  • Cytauxzoon felis
  • Ehrlichia spp.
  • Feline Coronavirus (FCoV)
  • Feline Hemotropic Mycoplasma
  • FeLV 
  • FIV

 

利用の症例:

  • 輸血を行うすべての犬猫ドナー

 

猫ぶどう膜炎パネル

  • Bartonella spp.
  • Cryptococcus spp.
  • Feline Coronavirus (FCoV)
  • Feline Herpesvirus Type 1 (FHV-1)
  • FeLV
  • FIV
  • Toxoplasma gondii

 
リソースのリスト
 
 

PCRとは何ですか?

ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase chain reaction)のことです。PCRはシンプルですが洗練された手法で、実験室内で遺伝物質のコピーを理論上無限に増やすことができます。

 

リアルタイムPCRは従来のPCRとどう違うのですか?

リアルタイムPCRはより安全でより早く、またより活気のあるPCRの一手法です。従来のPCRはコンタミネーションのリスクがあり、時間もかかり、サンプルから抽出されたDNAの定量分析ができません。

 

PCRでワクチン接種と感染の区別はつきますか?

ほとんどの不活化ワクチンでは、リアルタイムPCRはワクチン接種と感染の区別ができます。リアルタイムPCRは抗体の存在を検出しないので、陽性の結果はすなわち病原体の存在を意味します。この理由から、PCRは抗体検出よりも疾患と高い関連があります。弱毒生ワクチンの接種から2-3週間は、ワクチンウイルスが増殖するためにウイルスのDNA/RNAの検出が起こることがあります。ワクチン由来のDNA検出を防ぐために、最後のワクチン接種から3週間後以降に検査をすることをお勧めします。

 

陽性・陰性結果は何を意味するのですか?

陽性結果は病原体の存在を裏付けます。陰性結果は、病原体がいないか、検出限界以下か、検体のクオリティが低いため現在のPCR技術では検出できないかのいずれかです。

 

検出限界とは何ですか?

検査方法の検出限界の定義は様々です。もっとも一般的に受け入れられている定義は、目的となる核酸の濃度または分子の数が95%の実験で増幅されているということです。

 

診断の感度、特異性とは何ですか?

診断感度は、陽性集団でPCR検査を行ったときの真陽性の割合のことです。言い換えると、感度が高いということは、すべての陽性サンプルにおいて正しく診断ができ、診断を誤らない可能性が高いということです。特異性とは、陰性の集団においてPCR検査を行ったときの真陰性の割合のことです。特異性が高いということは、検査で何か他の関係ないものではなく本当に検査対象を検出しているということを指します。従って、特異性が高いということは、陽性結果が病原体によるものであるという可能性を高めることになります。

 

PCR検査に加えて、他の確認検査を行うべきですか?

はい。PCRは補足的な検査方法なので、並行して他の検査も行い、総合的に判断してください。病原体によりますが、血液検査や血清学的検査、抗原検出(スナップ)などです。

 

検体は冷蔵庫でどのぐらい保管できますか?

検体の冷蔵保存は最大で3日程度です。

 

検体はどのように送ればいいでしょうか?

もし検体集荷サービスをご利用であれば、検体はほかの検査サービスの検体と一緒に回収します。宅配便をご利用の場合は、容器の破損や漏れを防ぐため、緩衝材を入れて二重に包装し、冷蔵で送付してください。検体送付箱もご用意していますのでお問い合わせください。

 

検体はどう保管すればいいですか?

新鮮な組織は24時間以内に発送してください。液体(全血,便)およびスワブは4度で3日間まで(週末)保管し、4度で輸送することができます

 

どの種類の検体を送ればいいですか?

病原体によって異なります。詳しくは総合検査案内や各項目のDiagnostic Updateをご確認ください。また、スワブを採取する際は、コンタミネーションを防止するため滅菌のプラスチック軸綿棒をご使用ください。

  1. 猫ヘモプラズマ:EDTA全血 2ml
  2. 犬ジステンパーウイルス
    • 神経症状:脳脊髄液(CSF)最低0.5mlおよびEDTA全血2ml
    • 呼吸器症状:深咽頭スワブ(有機物が目に見えるぐらいしっかりこすって採取してください)および結膜スワブ(あらかじめ目をきれいにしてからまぶたの内側をこすって採取してください)。液体やゲルの入っていない滅菌された容器(スピッツなど)に入れて提出してください。
    • 消化器症状:EDTA全血2mlおよび便
    • はっきりした臨床症状がない:EDTA全血2mlおよび結膜スワブ(あらかじめ目をきれいにしてからまぶたの内側をこすって採取してください)。液体やゲルの入っていない滅菌された容器(スピッツなど)に入れて提出してください。
  3. 猫上部呼吸器疾患パネル:深咽頭スワブ(有機物が目に見えるぐらいしっかりこすって採取してください)および結膜スワブ(あらかじめ目をきれいにしてからまぶたの内側をこすって採取してください)。液体やゲルの入っていない滅菌された容器(スピッツなど)に入れて提出してください。
  4. 犬呼吸器疾患パネル:深咽頭スワブ(有機物が目に見えるぐらいしっかりこすって採取してください)および結膜スワブ(あらかじめ目をきれいにしてからまぶたの内側をこすって採取してください)。液体やゲルの入っていない滅菌された容器(スピッツなど)に入れて提出してください。

 

深咽頭スワブや脳脊髄液を採取するのは大変です。結膜スワブや全血のみでも検査は可能ですか?

結膜スワブまたは全血のみでも検査は可能です。しかし、検出感度を高め、より正確な検査結果を得るために複数の種類の検体の提出をおすすめしております。

 

検査後、検体はどのくらいの期間保管されていますか?

抽出したDNAは1年間保管されます。検体の種類が適切であれば、再検査や追加検査が可能です。詳しくはお問い合わせください。

 
 

PCR検査はRoche Molecular Systems, Inc.との合意に基づいて実施されているサービスです。