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ベーシック検査

一頭一頭に適した診療を

患者の全体的健康状態を把握するためにベーシック検査を統合する。

動物は、病気の徴候や弱さを隠すことが上手です。それに加え、私たちにどこが悪いのかを伝えることができないことも考えると、獣医学で正確な診断を行うことが難しい理由を容易に理解していただけるでしょう。一般的な疾患にも同じような臨床的徴候や症状が出るものもあるため、自信をもって診断を下すことがさらに困難になることがあります。

症状のある患者が重症であるか、ただの体調不良であるとしても、患者の状態を完全に評価し、潜在的な障害を取り除くために診断検査をお勧めします。

症状のある患者の評価に、病歴、健康診断と合わせてベーシック検査 (MDB) を行うことは多くの利点をもたらします。症状の出ている患者の診察の一環として、ベーシック検査を行うことで以下を実現できます:

 

病歴の聴取、健康診断と合わせて行うベーシック検査には、一貫した正確な診断をするために必要な核となる診断検査が含まれます。それにより治療を行い、必要に応じては、追加の診断検査をすることができます。ベーシック検査では臓器の全体像を把握することができます。ベーシック検査は以下の4部で構成されます。これらは常に同時に行う必要があります:完全血球計算、血液化学検査、電解質検査、尿検査

ベーシック検査では、臓器間の相互依存性を正確に特定できます。また、患者の疾患の理由の特定にも役立ちます。