ショートカット


レジオラート

 
 

 

 

  • 7日間で、Legionella pneumophilaを定量(MPN法)することができます。
  • 従来の培養法で必要な、培養後のコロニー同定による種の確認が不要です。
  • AFNOR 認証による NF のバリデーションを受けています(参照番号 IDX 33/06-06/19)(弊社米国HPのNews参照:英語)

 

お問い合わせ


概要

Easy (簡易)
  • 7日間培養後の培地が茶色を呈するか、培地に濁りが生じている場合は、Legionella pneumophilaの存在を示します。
  • コリラート同様、培地は一回の検査の必要量ごとに個包装されているため、培地調製の手間がありません。
  • Quanti-Tray/レジオラートを使用し、菌数の定量が可能です (定性試験はできません)

Rapid (迅速)
  • 7日間の培養後に結果がわかります。コロニーを追加で分析する必要はありません。
  • 一検水あたりの実際の作業時間は、2分以内です。
  • 品質管理の手順は、15分で完結します。
 
Accurate (正確)
  • レジオネラ症の主要な原因菌である1Legionella pneumophilaのみを特異的に検出します。
  • 培地の色見(=茶色)か培地の濁りのいずれかでも観察されれば、陽性であると判定できます。そのため、結果判定に検査者による主観が入り込む余地がほとんどありません。
品質保証
  • レジオラート の製造工程はISO 11133:20004 に準拠しています。
  • IDEXXの品質管理試験室は ISO 17025:2005 の認証を取得しています。 

レジオラートがLegionella pneumophilaのみを検出対象とする理由

  • レジオネラ症のアウトブレイク発生時の死因の100%はL. pneumophilaである。
  • 7年間に及ぶ、17か国・4,719人の患者検体からの培養検査に基づき、97%のレジオネラ症の原因菌であることが示されている。
  • 冷却塔から発生するエアロゾルに起因するレジオネラ症の唯一の原因菌である。

検出原理

レジオラートの仕組み

レジオラートは、水サンプル中のレジオネラ・ニューモフィラを検出します。この検査は、レジオラートの試薬中に存在する基質を利用して、レジオネラ・ニューモフィラの存在を示す細菌酵素検出テクノロジーを基にしています。レジオネラ・ニューモフィラ細胞は、レジオラート検体に豊富に含まれるアミノ酸、ビタミン類、他の栄養素を使用して急速に増殖します。活動的に成長するレジオネラ・ニューモフィラ種は追加された基質を使用して、茶色の指標物質を作り出します。レジオラートは、7 日以内に 100 mL 中に 1 個のレジオネラ・ニューモフィラを検出します。

 

使用方法

レジオラートの使い方を見る


 
飲料水
 
非飲料水

使用説明書 (日本語はありません)

飲料水の検体

100 ml プロトコル


ステップ 1

飲料水の検体の硬度を測定し、対応するレジオラートの添加剤を添加します。

ステップ 2

水サンプルに試薬を添加して、揺らして溶かします。

ステップ 3

検体を Quanti-Tray/レジオラートに注ぎます。

ステップ 4

検体を Quanti-Tray/レジオラートに注ぎます。

ステップ 5

結果を判定茶色および/または混濁がみられたウェルすべては、レジオネラ・ニューモフィラが陽性です。

Quanti-Tray/レジオラートは、検体 100 mL あたり最大 2,272 の最確数(MPN) の結果を提供します。

非飲料水の検体

非飲料水の検体では、以下の説明に従ってください。


ステップ 1

滅菌希釈液に試薬を入れます。

ステップ 2

非飲料水の検体にレジオラート前処理剤を添加します。

ステップ 3

前処理した検体に混合試薬を入れます。

ステップ 4

検体を Quanti-Tray/レジオラートに注ぎます。

ステップ 5

シーラー PLUSを使用して密閉し、7 日間培養します。

ステップ 6

結果を判定茶色および/または混濁がみられたウェルすべては、レジオネラ・ニューモフィラが陽性です。

Quanti-Tray/レジオラートは、検体 100 mL あたり最大 2,272 の最確数(MPN) の結果を提供します。

よくあるご質問

レジオラートは、飲料水と非飲料水の検体用に設計されています。

レジオラートは、飲料水と非飲料水の検体中のレジオネラ・ニューモフィラを検出します。この検査は、レジオラートの試薬中に存在する基質を利用して、レジオネラ・ニューモフィラの存在を示す細菌酵素検出テクノロジーを基にしています。レジオネラ・ニューモフィラ細胞は、レジオラート検体に豊富に含まれるアミノ酸、ビタミン類、他の栄養素を使用して急速に増殖します。活発に成長するレジオネラ・ニューモフィラ種は追加された基質を使用して、茶色の指標物質を作り出します。レジオラートは、7 日以内に 100 mL 中に 1 個のレジオネラ・ニューモフィラを検出します。

レジオラートは、レジオネラ症の主因であるレジオネラ・ニューモフィラを特定的に検出するよう設計されています。

飲料水のプロトコルで使用した場合、レジオラートは≧1 個/100 mLからレジオネラ・ニューモフィラを検出します。非飲料水のプロトコルで使用した場合、レジオラートは≧1 個/mL(≧1,000 個/1 L)からレジオネラ・ニューモフィラを検出します。

茶色および/または混濁がみられたウェルはすべて、レジオネラ・ニューモフィラが陽性であることを示します。他の色はレジオネラ・ニューモフィラ陽性ではありません。

レジオラートのコンパレータはありません。結果判定での比較には、陰性コントロールを使用してください。

飲料水の検体は 39℃(±0.5℃)で 7 日間培養します。非飲料水の検体は 37°C(±0.5℃)で 7 日間培養します。最終的な判定をするまでは培養器からトレーを完全には出さないでください。7 日目にはいつでも結果の判定が可能です。

いいえ。飲料水検体の 39℃(±0.5℃)および非飲料水検体の 37℃(±0.5℃)以外の温度では、レジオネラ・ニューモフィラ以外の細菌による偽陽性の結果が出たり、レジオネラ・ニューモフィラの検出が低下したりします。

レジオラートは、Quanti-Tray/レジオラートのウェルで検体量の低下が 15%以下になるような湿度が必要です。適切な湿度は通常、培養器の内部底面の約80%を覆うように、水を張った容器を置くことで達成されます。もしくは、保湿容器内で Quanti-Tray/レジオラートを培養すれば無加湿培養器を使用することができます。

はい。ただし、陽性の場合に限ります。菌を植え付けたレジオラートの検体で、7 日後より前に陽性を示したものは、レジオネラ・ニューモフィラ陽性が確定します。ただし、検体中のレジオネラ・ニューモフィラの正確な定量的判断については、7 日目に判定する必要があります。最終的な判定をするまでは培養器からトレーを完全には出さないでください。 

はい。ただし、陰性の場合に限ります。菌を植え付けたレジオラートの検体で、不注意によって 7 日以上培養されたものは、茶色および混濁していないことが有効な陰性の結果となります。7 日後以降に茶色および/または混濁がみられた場合は有効な陽性の結果ではありませんので、再度検査を行うか、検証が必要です。

いいえ。レジオラートは Quanti-Tray/レジオラート専用で、紙側を下にして培養しなければなりません。

水が飲料水なのか非飲料水なのかが不明な場合は、IDEXXテクニカルサービスにお問い合わせの上、サポートを受けてください(1-800-321-0207)。

レジオラートは、湿度の低い 2~25℃の場所で暗所保管してください。

レジオラートの試薬粉末は、ごく淡い褐色から淡褐色で、流動性があります。粉末の色または完全性について心配なことがある場合は、IDEXXテクニカルサービスにご連絡ください(1-800-321-0207)。

いいえ。Quanti-Tray/レジオラートは、Quanti-Tray シーラー PLUS 用に設計されています。

各施設での細菌バイオハザード物質の適切な廃棄については、地域、州、連邦の監督局にご確認ください。

現時点では、レジオラートは標準検査法には含まれていません。IDEXXでは、適宜、この検査が標準検査法に含められることを目指しています。

IDEXXは、飲料水および/または非飲料水中のレジオネラ・ニューモフィラが規制されている国々において、規制に準拠するための試験を実施する計画を立てています。最新の承認状況につきましては、弊社承認マップをご覧ください。

レジオラートの製品開発時には、さまざまな温度の検体の検証は行われていません。検査を実施したすべての検体は、検査開始前には常温でした。

陽性コントロールの菌株としては、レジオネラ・ニューモフィラ ATCC 33152(WDCM 00107)または ATCC 33156(WDCM 00180)が推奨されます。陰性コントロールの菌株としてはエンテロコッカス・フェカーリス ATCC 29212(WDCM 00087)が推奨されます。

はい。IDEXX 水質検査製品として販売されている Binder 培養器は、レジオラートで必要な高湿度に対応できます。適切な湿度は通常、培養器の内部底面の約80%を覆うように、水を張った容器を置くことで達成されます。

はい。レジオラートの飲料水および非飲料水のプロトコルは、各々の種類の水に最適なパフォーマンスを得られるよう設計されています。飲料水のプロトコルで非飲料水を検査すると、レジオネラ・ニューモフィラ以外の細菌による偽陽性の結果が出る可能性があります。非飲料水のプロトコルで飲料水の検体を検査すると、前処理の実施と検査する検体の量が少ないことから、検出されるラレジオネラ・ニューモフィの量が少なくなる可能性があります。

非飲料水にはレジオネラ・ニューモフィラ以外の細菌が高濃度で含まれている場合があります。レジオラートの非飲料水プロトコルとレジオラートの前処理は、これら非検出対象細菌が検査結果に干渉しないよう最適化されています。 

関連資料とツール

関連資料

IDEXXの水質検査製品群の多くの製品に対する参考資料および承認文書があります。下のリンクを選択して必要な文書を見つけてください。

製品情報

レジオラート(20 回分)
製品コード:98-0002710-00

レジオラート(100 回分)
製品コード:98-0005738-00

Quanti-Tray/レジオラート(20 パック)
製品コード:98-0005796-00

Quanti-Tray/レジオラート(100 パック)
製品コード:98-0005754-00

IDEXX-QC レジオネラ・ニューモフィラ
製品コード:98-0009287-00

レジオラート前処理
製品コード:98-0007740-00

レジオラートサプリメント
製品コード:98-0005745-00

水診断薬事業部

TEL: 03-5301-6800 (自動音声後[4])

e-mail: water-jp@idexx.com


参考資料
1.  Brunette GW, ed. CDC Health Information for International Travel 2016: The Yellow Book. New York, NY: Oxford University Press; 2016.