IDEXX SDMA検査

SDMAの検査結果が上昇している場合の対処法

SDMAの上昇は、腎機能の低下を示します。これは、急性腎障害、慢性腎疾患(CKD)、またはその両方に起因する場合があります。 

IDEXX SDMA 検査アルゴリズムは、SDMAが上昇している場合に、診断を確定するために取るべき適切な手順を確認することができます。

IDEXX SDMAプロトコル

IDEXX SDMAプロトコル

SDMAの検査結果が上昇しているが、他の結果は正常である場合

SDMAは、クレアチニンとBUN(血清尿素窒素)のみの検査より深い識見を与えます。

CKD(慢性腎臓病)を患うものの、検査パラメータは正常範囲内にある猫、ベスは、SDMAの値が上昇していました。SDMAが猫の腎臓病を検出する方法に関する詳細 

この症例を読む

IRISのガイドラインに従い、CKDの病期分類と治療を行う

IRIS CKDガイドライン

IRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)のCKDに関するガイドラインでは、SDMAは、腎機能より信頼性の高い指標であるとしています。6 CKD(米国)の診断、病期分類、治療に関する短い動画をご覧ください。.

IRIS CKDガイドライン

SDMA値の上昇に関するよくある質問への回答

待機的手術の麻酔前のスクリーニングでSDMA濃度が上昇している場合は、IDEXX SDMA検査アルゴリズムに従い、腎臓病の可能性があるかどうかを判断し、どのような調査、管理、監視を行うかを決めることをお勧めします。 

早期診断は、次の処置ができるきっかけとなります:

  • 腎臓病の根本的な原因、特に治療可能な病状を調べることができるようになります。
  • また、基礎疾患または交絡因子が絡む健康状態の管理または治療ができるようになります。これはその後の腎臓障害の予防にもつながります。
  • 特定された基礎疾患または交絡因子が絡む状態に対して治療を開始し、それに基づいて経過観察を行います。

十分に水分補給しているにも関わらずSDMAが持続的に上昇することは、腎臓病を患う患者に固有に起こります。SDMAは糸球体濾過率(GFR)と高い相関関係があり、GFRが低下するとSDMAは上昇します。したがって、腎前性または腎後性の高窒素血症でGFRが低下すると、それに応じてSDMAが上昇します。

猫の場合は、約26%においてSDMAは上昇しています。有病率は年齢とともに上昇します。7

犬の場合は、約11%においてSDMAは上昇しています。有病率は年齢とともに上昇します。7

猫と犬の腎臓病は一般的です。猫では3匹に1匹8、犬では10頭に1頭9 が一生のうちに何らかの腎臓疾患を発症します。 

2つのオプション:どちらも信頼性の高い結果が出ます

院内のカタリストSDMA検査カタリストOneとカタリストDx血液化学検査器と共に使用
IDEXX SDMA検査は、IDEXX検査サービスの全ての血液化学検査パネルに含まれるか、単独の検査として入手できます。

参考資料

  1. Nabity MB, Lees GE, Boggess M, et al.Symmetric dimethylarginine assay validation, stability, and evaluation as a marker for early detection of chronic kidney disease in dogs.(犬の慢性腎臓病の早期発見に役立つマーカーとしての対称性ジメチルアルギニン・アッセイの検証、安定性、および評価。J Vet Intern Med(獣医学の学会誌)。2015;29(4):1036–1044.
  2. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Jewell DE.慢性腎臓病の猫における腎機能バイオマーカーとしての、対称性ジメチルアルギニンとクレアチニンの血清における濃度の比較。J Vet Intern Med(獣医学の学会誌)。2014;28(6):1676–1683.
  3. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Almes K, Jewell DE.イヌにおける自然に発生する慢性腎臓病の対称性ジメチルアルギニンとクレアチニンの血清の濃度。J Vet Intern Med(獣医学の学会誌)。2016;30(3):794–802.
  4. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Yu S, Jewell DE.魚油、L-カルニチン、中鎖トリグリセリドで強化された低タンパク質食品を給餌した健康な老年猫の腎臓機能をバイオマーカーとする、対称性ジメチルアルギニンとクレアチニンの血清の濃度の比較。Vet J 2014;202(3):588–596.
  5. Hall JA, Yerramilli M, Obare E, Yerramilli M, Melendez LD, Jewell DE.健康な犬における除脂肪体重と血清クレアチニン値のバイオマーカーとの関係。J Vet Intern Med(獣医学の学会誌)。2015;29(3):808–814.
  6. 国際獣医腎臓病研究グループ2015年 IRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)のCKDの病期分類に関するガイドライン。www.iris-kidney.com/guidelines.2018年5月9日にアクセス。
  7. アメリカ合衆国メイン州、ウェストブルック IDEXX Laboratories社にてデータ保管。
  8. Lulich JP, Osborne CA, O'Brien TD, Polzin DJ.猫の腎不全:質問、回答、質問。Compend Contin Educ Pract Vet(獣医師のための継続教育要約)。1992;14(2):127-153.
  9. Brown SA.小動物の腎機能障害。メルク獣医マニュアルのホームページ。www.merckvetmanual.com/urinary_system/noninfectious_diseases_of_the_urinary_system_in_small_animals/renal_dysfunction_in_small_animals.2013年10月更新。2018年5月9日にアクセス。